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おすすめバリ旅〜『オゴオゴ』と一年で最も美しいバリの新年『ニュピ』

2020 8/13

バリ島では、ヒンズー教の祭礼や行事が毎日のように島の至るところで行われています。その中で、一番大切な日は『サカ暦』の新年に当たる『ニュピ』です。バリで暮らす時間の中で感じてきた『ニュピ』とその前日に繰り広げられる『オゴオゴ』をお伝えします。バリ島から離れたところにいても、思いを馳せると幸せで満たされます。

目次

ガムランの音楽とともに悪霊を祓う儀式『オゴオゴ』

ニュピの前日、オゴオゴの日は、月が隠れる暗月(ティルム)で冥界の神、マヤが1年の大掃除を行い、
悪霊(鬼・穢れ)ブト、カロが地上に這い出てくると言われています。

ですから、各家々でも1年の悪霊、鬼祓いの儀式を盛大にします。
悪霊、鬼が乗り移ったオゴオゴは村を練り歩き、その後ウブドでは、各バンジャールから集まった
オゴオゴの山車が順番に王宮前を青年団が担ぎ、伝統楽器ガムラン演奏と共に練り歩きます。

悪霊は十字路に集まりやすい、と考えられており、十字路ではオゴオゴの山車を左右前後に激しく
動かして、旋回し、悪霊を撹乱させる技もあり。。。
何度見てもその迫力と熱気が伝わります。
そして、鬼、悪霊は大きな音が苦手らしく、可能な限り大きな音を出したガムランの音に
セレモニーの高揚感が漂います。

真近で見ると、本当に、熱量が凄いです。
なんとも言えない空気感が漂います。
みんな、半分トランス状態。。。

観ているこちらもエネルギーがまって、身体が熱くなる。
熱量、て転写されるよね。。笑。
今、このブログ書いてるだけでも、蘇ってきて身体が熱く、
エナジーがクルクルまわってる。。
恐るべし、オゴオゴパワー。笑笑。

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人間オゴオゴも。笑

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『ニュピ』とは?バリ島の新年であり静寂に包まれる時間 

オゴオゴが終わり、迎えるニュピ当日は昨夜の熱気とトランスと打って変わって静寂の日と呼ばれ、
バリ島の新年にあたります。

バリヒンドゥはウク暦とサカ暦に沿って、暮らしが営まれます。
サカ暦の第10の月の1日めがニュピとなってます。
ですから、毎年、ニュピは変わります。
バリヒンドゥにとって1年で最も大切な日。。。

この日は1日、外出、火、灯りの使用、労働、殺生が禁止。
これは、バリヒンドゥのバリ人はもちろん、バリヒンドゥ教徒ではないバリ人、
私たちバリ島に滞在している外国人にも適応されます。
(厳密には、ホテルに泊まる外国人には緩く適応。例えば、ホテル内は歩ける、とか、
火(電気)を使える、とか、でも一般道路は出られません)

バリの空港も港も全て閉鎖されます。
そうなのです、飛行機の離発着もこの日は全て止まります。
これ、て凄くない?

この現代社会の流れを一切無視する行為。。。
ここ、バリはある意味観光で成り立ってる島ですよ。今は。。
それを、空港閉鎖。。。静寂の日、ニュピだから。。。
こういうバリ気質が私は大好きです。
気骨があるというか、現代資本主義経済システムに変な融合をしない。
信じる我が道を行く姿勢。。カッコイイ、と素直に思う。
肝が据わってる。

バリの暮らしはバリ人が創り、守り、そして受け継ぐ。
当たり前のことが当たり前に行われている暮らしの繰り返し。。。
自分たちの伝統と文化に誇りを持ち、その暮らしを自分たちで守り、
実践し、次世代に繋いでいく暮らし。。。
みんな、嬉々として楽しんでる。。。
私たちが便利とお金と引き換えに失ってきた人間の根源的ないとなみが、
まだ色濃く残り、息ずいている。。。
ほんとに凄いなぁ〜、と思う。

思いを馳せると幸福感に満たされるニュピの思い出

多分、静寂の日、ニュピの我が家の周りはこんなだったんだろう。。
と、今までのニュピの日を思い出し、想像し。。。

本当にどこまでも静寂に包まれた1日。。。ニュピ。
オゴオゴから一夜明けると、空気が凛と澄み渡っている。
昨年の全ての悪霊、穢れが祓われ、清められたからかな。

あるマンクー(霊能者の高僧)から聞いた話。。。
悪霊、鬼とは物理的なものにとどまらず、人間の心の中にある悪霊的、闇的なもの。
オゴオゴは1年間の自分自身についた悪霊、闇的な思いや穢れを祓う行為。

人間が浄化されるから、その人間たちがいる土地のエネルギーもより、清らかになる。
ニュピの日とは自分自身と向き合う、内観の日。
基本的に家の中で何もせずに過ごす。
外出禁止です。

火も電気もガスも使えないし、家事も食事の煮炊きもしない。
音楽、舞踏などもせず、テレビはもちろんインターネットも禁止です。

情報断食、電気断食ですね。

そして、本来は断食と瞑想する日。
新たな年の始まりに、昨年の穢れを祓い、自分自身をみつめ、
そして、新しい自分と向き合い語り合う特別な1日。
ニュピ。

だからこそ、この日の空気は違う。。。
バリ島全土が、そのような想いに包まれる日。。
なんとも言えない真っさらな感じの感覚。
透き通る空気と世界。

そして、車もバイクも飛行機も飛んでないから、一切の人工的な音がしないの。
電話も使わないしね。
自然界の風の音、水の音、鳥の声、虫の声、動物、自然の音、てなんてこんなに気持ち良いの。
静寂な中の生きてるものたちも息吹が聴こえる。。
耳を澄ませば、全ての命の歌が聴こえる。。。
あ〜、最高の音楽です。

嬉し過ぎて、泣けてくる。

そして、夜はそれこそ体験したことないような闇に包まれる。
でも、その真っ暗な闇が怖くない。
だからこそ、満点の星を感じるコトが出来る。
すごく、明るく星が近い。。ここウブドでも。
いつも家の庭の草むらに寝転がって見る。
(厳密には家の中だけだけど、家の塀の中の敷地内ならOKとのこと。
バンジャールのプチャラン(警備隊)が言ってた)

星に手が届きそうだ。。ホタルも乱舞してる。。流れ星もいっぱい。
この現実とは思えない幻想的で美しい世界。。。
なんかね、頭がスッキリして、細胞が蘇っていってる感覚が自分で感じられるの。
降るような星空。。太古に想いを馳せる。。。

生まれてきて良かった、ありがとう〜〜、て込み上げてくる。
それが、1年の始まりのニュピの日に体験出来るコトです。

ほんとに、バリの行事の中で一番好き!
て、いうか世界中の行事の中で一番好き!
(世界全て知らないけどね。笑)

気持ち良すぎるの。
この感覚を分かち合いたい、と節に思う。
こんな日が1年、365日ある中で1日くらい全世界であれば良いのに、て心から思う。

年に一度、リセットする日。
地球も喜んでくれるだろうな。
年がら年中、走り続けないで、火も電気も大地も地球も私たち人間も今を見つめて、
ゆっくり休み氣を養う日が出来れば、きっと、もっと、あらゆるものが生き易くなるだろう。

もう、余計なモノはいらなくなる。
何もなくても全ては目の前にあり、ここに与えられている。

今年はドゥマゲティで予定があり、ニュピをバリで過ごすことは出来ませんでしたが、
来年,2020年のニュピは3月23日です。

来年のニュピはバリでやはり過ごそう、とこのブログ書きながら深く思いました。
過去のニュピを想って綴ってるだけで、幸福感となんともいえない安心感に満たされます。

あ〜、あと2日、今年も滞在すれば良かった〜〜、と少し後悔。笑
でも、ブログ書いたお陰で追体験して、今、バリにいる感覚。。笑

バリ旅行をお考えの方はバリ独特の世界観のニュピの日を体験出来る旅、私はおススメです。
こころも身体も違う感覚が呼び覚まされること間違いなし!です。
そういう感覚に興味のある方は是非!

今日も読んでくれてありがとう。
あなたがあなたを生きられますように。

(過去に公開した記事に加筆修正を加えてアップしています)

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